公家様式

「天地型」の武家様式のような正式な取り決めはありませんが、元々花押を使い始めたのは文字を書ける貴族=公家方で、この様式がいつ確立されたのかは定かではありません。しかしながら菱形構成の8の字の体裁は公家様式という概念になり、室町幕府3代将軍足利義満以降は武家用の文書には足利様の花押を、公家用の文書には公家様式の花押を使い分けて使用し、後の将軍も2種の花押を使うようになり、公家用の花押は前述の構成の体裁という特徴を持っています。  公家様式の姿は生け花または球根植物が花を咲かせているような姿で、菱形構成の幾何学的な線の重なりと下から上への画や、書き終わりの画にあえて余分に「跳ね」や「止め」の遊びを入れ躍動的な線を描くことで花押そのものが植物のような生命を得た姿になります。複雑な線が織りなす美しさは元が文字から書かれたという事を疑う程の姿です。    

 

義満・義持・義教・義政・義尚・義昭が使用した公家様式の花押を参考に、草名体のような仮名の曲線と余白の比重も意識し、花押の印象的な個性を引き出します。また、義持・義昭の花押のように下部の線を菱形でなく曲線の8と同じような画にする事で花押の安定感と体裁の軸が取りやすくなります。

尊氏 K2

使用文字「尊氏」 難易度:3  (草名) 実子義詮に源氏の通字「義」を用いた尊氏の意思は武家の棟梁として政を治める表れから、将軍職として使用する公家様式は「義」の基調にした体裁になり、義満の花押に似た形。 尚且つ、足利将軍家の公家様式に見られる使用文字の特徴から、「尊氏」の画中に「等」の文字も取り入れた後の基になる形式を取り入れた花押。

K-02

難易度:3  (草名) 花押の印象と書き順解読の難しさに重点を置いた形。 文字のイメージを生かした規則的な画を曲線で繋ぎ幾何学的な線が独特の印象を与える花押。

K-03

難易度:3 (草名) より崩した草書体を用いて画数を極力減らした形。 足利義昭の形を模範しつつ、書きやすくまとめた花押。

K-04

難易度:3  (草名) 足利義持の花押の体裁を模範した形。 元の花押と使用する文字の画を当てはめて同じ様な印象を与える体裁にまとめた花押。

K-05

難易度:3  (草名) 足利義昭の花押のように、菱形構成でなく草名体の花押の一画を公家様式の型に変えた簡易的な公家様式。 菱形の画でなく平仮名由来の緩やかな線の構成になり全体の風貌は柔らかくなり、流れるような書き順で女性向きな花押になります。

K-06

難易度:3  (一字) 文字の意味する姿を一画一画で表し、花押全体に躍動感があり公家様式独特の品格が引き出された形。 唯一の縦線を軸に画を交差させ幾何学的な菱形構成の体裁に書き終わりの遊びを強調し、典型的でありながら立体感のある公家様式花押。

K-07

難易度:3  (一字) 足利義教・義政の公家花押のように、一定の線の太さで様式に納める事に重点を置き文字の書き順を一部無視した形。 筆使いの余韻よりも花押の風貌そのものに重点を置いた、文化人寄りの花押。

K-08

難易度:3 (一字) 元の一字体を公家様式に変換した形。 使い慣れた元の一字体の書き順を維持し、使用者が習得しやすく様式の型にまとめた花押。

K-09

難易度:3  (草名) 様式の形式より使用文字の書き順に重視した形。 花押の上部で文字の持つ特徴を出し、文字の体裁を意識しながら公家様式の体裁に纏める派生型の花押。 文字の書き順や意味に大きく影響され、個性的な印象を与える公家様式花押になります。

K-10

難易度:3  (一字) 様式の特徴である、華やかさ・躍動感の体裁に重きを置いた形で作成。

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―足利花押 聚明院派 ―

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